小倉道中記 2
遂に小倉に到着。
改札を抜け北側の出口へ。
「ひぇー!小倉かー。下車するのは始めて、だよー。博多よりも感じが良いね。やはり九州一の大都会だ。」
「意外と綺麗。学生の頃は小倉って怖い場所だと聞いてたけど…。」
「ああー。暴力団の抗争があったんじゃないの?…昔は近くに炭鉱があったから、荒っぽい街っていうイメージだからね。…若者だって、何か違うね!…個性的って言うか。清楚だよ。」
「そうね。ゴチャゴチャって言う感じじゃないわね。精錬された街っていうか…。」
「そうだよね。変な格好したのが居ないし…。好きな街になりそう!」

「あれー。こんなとこに、…『スサノオ』が止まっている。そうか! 高速バスもあったんだ!帰りはバスって…?」
「聞いてみる?」
「いや、時刻が合わないと思うよ、きっと。まー、今度来るときに…。事前に調べてから…。」

チェックインして部屋に入ります。
「え、えー!狭いよー。」
「これって、泊るだけだよね。寛げないって言うか…。」
「やっぱりナー。ホテルって名前だけど、営業許可は簡易宿泊所だと思うよ!」

「何よ、それ?」
「旅館の営業許可の種別のことだよ。ホテル営業・旅館営業・簡易宿泊営業って訳。簡易宿泊が一番狭いんだよ。一人当たりの占める広さの基準が。」
「だって、ビジネスだけどホテルでしょ?…それって、詐欺行為じゃないの?」
「違うんだよ。名前を付けるのは自由なんだよ。ホテル営業だとレストランや会議室が付いているのさ。これから向かう小倉ステーションホテルは名前のとおりのホテル営業だよ。きっと…。」

小倉ステーションホテルは直ぐに分かりました。案内のとおりに進むと受付があります。

すると、会場の中に平田の姿が見えました。

「あいつ!やっぱり出席してくれたんだー。」
受付で名前を名乗ると、指定された席を言われます。「そうか、忘年会じゃないから、くじ引きって訳けないよなー。」
見ると家内は隣のテーブル席でした。
「しばしのお別れだね。先輩!卒業年次が違うから。」
「…。」
「よ!平田、久しぶり。」って言って、彼の肩をたたきます。
「連絡もしないで!出られないんじゃないかと思っとった、ゾ。」
「違うっちゃ!携帯に電話しタッチ!そしたら、通じやせんし。」
「あ、ごめん。携帯を買い替えたとき番号を変えたんだ。変な電話が多くって、…。お前さんのは昔のまんま?」
そう言って、携帯で電話。「番号、記録しておいてよ」
左隣は珠江ちゃん。その隣が下西さん。
家内の方の席にはヒロ(山本弘子)、今泉さんたち…。
「これって、久住のメンバーだよね。3人は。」
「そうたいねー。覚えとる?三明さん!」
「勿論、キャンプの終わった後、自宅に招待していただいたじゃない!」
「そうそう!」
「そうか!みんな忘れていないんだなー」
「ホームページにそのときのこと、書いたから…。読んだ?」
「え、知らん!どうやって入ると?」
「同窓会の本部から支部へのリンクがあるから、見てよ!平田のことは沢山書いてあるけんがー。」
「前に一度見たけどな!長崎をぶらついてるやつを…。」
「あー、あれは最初に作った頃のものだけど、…今は、動画がかなり入ってるよ。この間、栄次郎んちを訪ねたやつを掲示してあるから…。良かったら見て!」

「珠ちゃん、副会長だね。宜しくお願いします。」
「一期だけよ。」
「そんなこと言わないでサー。定年の60歳まで頑張って!珠ちゃん向いていると思うよ。」
「同窓会やるには、福岡が一番良いと思うけど…。長崎までは遠いよ。前回から10年は経つんじゃないの? 栄次郎にも言っておいたけど、今年どうかな? 開催しないかな?」
「原田さんが秋に開くって言っておられたけど…」
「そうかい? ところでサー。前回の写真はどうなったんだ? 平田、お前さん写してくれたじゃない?」
「あ、あれーか。均ちゃんに渡したけど、皆に送ると言うから。」
「そうだったのか。てっきり映りが悪いんで、焼き増しをしなかったと思ったよ。じゃ、会費不足だった訳だ。」
「そうかも? 今度、会ったら聞いてみよう。」
「ところで、博多駅付近で同窓会を開けばいいんだよナー。飛行機もあるし、九州の中心だし。そうしたら交通の便もいいんだよ。福岡の卒業生が幹事やれば…? な、平田!」
「そりゃ、そう……。慎重に検討しまして、辞退します…って…か?」

翌日、小倉城付近を散策することにしました。

地図を頼りに、街中を散歩します。
駅南側の歓楽街を抜けて西方に向かいます。河を渡ったところのビル群に隠れるようにそれは建っていました。
都会のオアシスといったところの小倉城でした。
「何て、感じがいいんだろう!」
庭園でお茶会が開催されていました。勿論、参加します。
「庭園から眺める、お城が一番美しい」、これが感想です。

堀の脇にある喫茶店でくつろぐ老人たち。その中に私達も加わることになるのですが…。少し、息切れがします。
老若男女が喫茶店の前を通っていきます。
子犬を連れた人たち。おそらく都会の中のマンション暮らしの人たちなのでしょう。
「良いよなー。こんな生活。引退したら、こんな街で暮らさないか?」
「そうねー。マンション暮らしが楽でしょうね。…都会だと。」
「田舎で庭付きの家に暮らすより、快適な生活があるのじゃないのかな? 少し歩くだけで何でも希望が叶えられそうだよね。」
田舎では車がないと、生活が営めません。だから、歩くのは都会の方が多そうです。健康的です。
年若だと生活にストレスがあるかもしれませんが、引退後であれば便利な生活になるに違いないと思うのですが…。

小倉の若者はなんと清楚なんでしょう。
それに比べて…。

途中の駅で目にした高校生を中心とする若者たちの(独特)変った服装。
昔、ミニスカートが流行ったけど、比較にならないくらい短い。足が長くなったのか美しく見えますが、化粧はいただけない。
都市周辺ではガングロという化粧がまだ流行しているらしい。お化けの姿に見えて若さが台無しではないか!

「小倉の街、最高! 気に入ったぞー! 清楚で、洒落た街だ。」
との感想で、出雲路へ。

お世話していただきました北九州支部の皆さま、お礼申し上げます。

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